青汁の飲みすぎで下痢になるのはなぜ?適量の目安を解説

はじめまして、薬剤師の大野祐子と申します。
調剤薬局に10年勤務したのち、現在はフリーランスで健康コラムを書いています。

薬局のカウンターでは、「青汁を毎日飲み始めたらお腹がゆるくなった」というご相談を、これまで何度もお受けしてきました。
健康のために始めたはずなのに、お腹の調子を崩してしまっては本末転倒ですよね。

この記事では、青汁の飲みすぎで下痢になる理由と、安心して続けられる適量の目安について、薬剤師の視点から解説します。

青汁で下痢になるのはなぜ?食物繊維のとりすぎが主な原因

青汁を飲んで下痢になる一番の原因は、食物繊維のとりすぎだと考えられています。

食物繊維には、水に溶けて腸内環境を整える「水溶性食物繊維」と、水に溶けず便のかさを増やして腸の動きを助ける「不溶性食物繊維」の2種類があります。

青汁の主原料である大麦若葉には、この不溶性食物繊維が多く含まれています。
不溶性食物繊維は腸内の水分を吸って膨らむ性質があるため、とりすぎると腸の動きが活発になりすぎてしまい、腹痛や下痢につながることがあるのです。

なお、下痢になったからといって、必ずしも「体が良くなろうとしている反応」とは限りません。
このようないわゆる好転反応という考え方に医学的根拠はないとする医療機関の見解もあるため、お腹の不調が続く場合は自己判断で飲み続けず、いったん量を減らすことをおすすめします。

青汁1日の適量はどのくらい?

では、実際にどのくらいの量なら安心して飲めるのでしょうか。
目安をまとめました。

項目目安
青汁の推奨摂取量1日1〜2杯程度
1杯あたりの食物繊維量1.3g前後(商品による)
1日1〜2杯を飲んだ場合の食物繊維量1.3〜3.2g程度
食物繊維の1日の目標量(成人)男性20g以上・女性18g以上

こうして比べてみると、1日1〜2杯という推奨量を守っている限り、食物繊維の摂取量は1日の目標量に遠く及ばないことが分かります。
つまり下痢の多くは、青汁を規定量通りに飲んだことが原因ではなく、「体に良いから」とたくさん飲みすぎてしまうことが原因だと考えられます。

消費者庁も、健康食品を利用する際は表示された摂取目安量や注意事項を守ることの大切さを呼びかけています。
青汁のメリットや適量についてさらに詳しく知りたい方は、青汁を毎日飲むとどうなるのかをまとめた日本薬健の解説ページもあわせてご覧ください。

持病がある人・薬を飲んでいる人は要注意

薬剤師の立場から、もう一点お伝えしておきたいことがあります。
以下に当てはまる方は、青汁を毎日の習慣にする前に、医師や薬剤師に相談してください。

  • 肝機能に不安がある方(過剰な栄養素の代謝に負担がかかりやすいため)
  • ワルファリンなど血液を固まりにくくする薬を服用している方(青汁に含まれるビタミンKが薬の効果に影響することがあるため)
  • 重度の腎機能障害がある方・透析を受けている方(カリウムの蓄積リスクがあるため)

該当しない方でも、体質によってお腹がゆるくなりやすい方はいらっしゃいます。
最初は少量から始めて、体調を見ながら量を調整していくと安心です。

まとめ

青汁の飲みすぎによる下痢は、主に食物繊維のとりすぎが原因です。
1日1〜2杯という推奨量を守っていれば、食物繊維の摂取量が過剰になることはほとんどありません。

とはいえ、体質や持病によっては注意が必要な方もいます。
不安なことがあれば、自己判断せずに薬剤師や医師に相談しながら、無理のないペースで青汁習慣を続けてみてください。

最終更新日 2026年7月6日 by iccimm